日本知能情報ファジィ学会 合同シンポジウム
〜 第17回北信越支部シンポジウム & 第32回関東支部ワークショップ
& 第3回人間共生システム研究会 〜
参加報告
報告者:大村英史(東工大)
日 時:2008年11月9日(日)〜11月10日(月)
会場:福井(芦原温泉)
http://www.j-soft.org/event/data/Hokushin17_kanto32_hss3.pdf
11/9(日)〜11/10(月)の2日間に渡り,福井の芦原温泉にて,日本知能情報ファジィ学会・合同シンポジウムとして,第17回北信越支部シンポジウム & 第32回関東支部ワークショップと共に第3回人間共生システム研究会が開催されました.人間共生システムのセッションは2日目の午後の最初に行われ, 5つの発表がありました.
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芦原温泉 ホテル・グランディア芳泉 |
前田先生の開会のあいさつ |
まず私,東京工業大学の大村が「人間の暗黙のルールの獲得時の脳活動計測」の発表させていただきました.人間が暗黙のルールを獲得する際に「気づき」と「振舞い」をおこなっていることを,fNIRSを用いて確認をした報告でした.福井大学の長宗先生から,「気づき」特有の脳活動と,人間の生理現象で説明できると面白いという,貴重なアドバスを頂きました.
福井大学の長谷川さんからは「ファジィ状態分割型Shaping強化学習を用いたサッカーロボットシミュレーション」の発表をしてい頂きました.動物の調教やトレーニングなどに用いられる「Shaping」を用いた強化学習を利用し,サッカーロボットの行動を獲得していました.
首都大学の下川原先生からは「コミュニケーションロボットのための画像処理を用いた運動量推定」の発表をしていただきました.体にセンサーを付けずに,さらにカメラのみで運動量が推定できるこのシステムは,大変期待できます.
福井大学の梶原さんからは,「GAによる12音音列自動生成システム」の発表をしていただきました.現在は音列の生成のみですが,今後リズム生成なども加えると本格的な音楽が出てきそうです.音楽マニアの私としては,とても楽しみです.
最後に,福井大学の井上先生から「対話型遺伝的アルゴリズムを用いた配色支援システム」の発表をしていただきました.たった3色だけで雰囲気が変わる配色です.配色支援が実際に用いられるようになると大変便利だと感じました.
また,人間共生システムのセッションだけでなく,廣田先生のスマートロボットをはじめとする数々の発表も大変興味深いものでした.
初日は,到着後すぐにセッションを開始され,二日目も朝の8時半から夕方の5時まで非常に内容の濃いシンポジウムでした.さらに,温泉宿ということで,初日の夜はおいしい夕食と温泉でしっかりとリフレッシュもさせていただきました.
以上で報告を終わります.
プログラム
【11月10日(月)】
13:40〜14:55
人間共生システム
司会:前田 陽一郎(福井大学) |
HSS-3-1 |
人間の暗黙のルールの獲得時の脳活動計測
大村 英史,片上 大輔,新田 克己(東京工業大学),野澤 孝之,近藤敏之(東京農工大学) |
HSS-3-2 |
ファジィ状態分割型Shaping強化学習を用いたサッカーロボットシミュレーション
長谷川 大樹,前田 陽一郎(福井大学) |
HSS-3-3 |
コミュニケーションロボットのための画像処理を用いた運動量推定
三木 卓典,下川原 英里(首都大学東京) |
HSS-3-4 |
GAによる12音音列自動生成システム
梶原 悠介,前田 陽一郎(福井大学) |
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HSS-3-5 |
対話型遺伝的アルゴリズムを用いた配色支援システム
井上 博行,袁丹(福井大学) |
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