人間共生システム研究会


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第20回北信越支部シンポジウム & 第11回HSS研究会

参加報告

報告者:秋口俊輔(富山高専),日比野文則(福井大)

■日時:2011年12月3日(土)〜4日(日)

■場所:石川工業高等専門学校

 12月2日〜3日に第20回北信越支部シンポジウムと合同で第11回人間共生システム研究会が開催されました.人間共生システムの企画セッションは2セッションに渡り、9件の発表が行われました.まず第1セッション(企画セッション:人間共生システム[1])は金沢星稜大学の大薮先生の司会で始まりました.次に石川高専の越野先生から「SNSを活用した学会シンポジウム運営の提案」についてご発表がありました.Googleドキュメントを利用した手軽に作成可能なWebページの作成方法について,本シンポジウムの参加申込で実際に用いられたページを例にしてお話がありました.参加申込用のWebページが10分程度で作成可能とのことで,負担がかからなくなるのであれば是非利用していくべきだと思いました.また日本知能情報ファジィ学会のSNSやFacebookを用いた情報共有についてご提案がありました.

 12月2日〜3日に第20回北信越支部シンポジウムと合同で第11回人間共生システム研究会が開催されました.人間共生システムの企画セッションは2セッションに渡り、9件の発表が行われました.まず第1セッション(企画セッション:人間共生システム[1])は金沢星稜大学の大薮先生の司会で始まりました.次に石川高専の越野先生から「SNSを活用した学会シンポジウム運営の提案」についてご発表がありました.Googleドキュメントを利用した手軽に作成可能なWebページの作成方法について,本シンポジウムの参加申込で実際に用いられたページを例にしてお話がありました.参加申込用のWebページが10分程度で作成可能とのことで,負担がかからなくなるのであれば是非利用していくべきだと思いました.また日本知能情報ファジィ学会のSNSやFacebookを用いた情報共有についてご提案がありました.

 続いて石川高専の奥成氏から「CityEngineとUnityによる仮想都市の開発」についてご発表がありました.都市景観モデリングツールであるCityEngineを用いて仮想都市を作成し,3D開発環境であるUnityと組み合わせることで一人称カメラによって都市内の移動を行うプログラムの構築についてお話がありました.奥成氏は先生方からの投票で優秀発表賞に選ばれました.おめでとうございます.

 本セッションの最後は石川高専の柏氏から「かなざわ燈涼会におけるスマートフォンとWebの活用:事例紹介」についてご発表がありました.Android用地図アプリやTwitter,KinectなどのIT技術を実際にイベントで使用し,その影響を来場者アンケートによって分析することでIT技術をどのように地域活性化に活用できるかを考えられました.IT技術を地域活性化に役立てたいという要望は他にもあり,徐々にステップアップしていきたいというお話もされました.

越野先生のご発表の様子
山下氏のご発表の様子
奥成氏のご発表の様子
柏氏のご発表の様子

 第4セッション(企画セッション:人間共生システム[2])は引き続き石川高専の越野先生の司会で始まりました.まず富山高専の秋口先生から「特別支援学生のための自立運動支援システムの構築」についてご発表がありました.学生はiPhoneを万歩計として使用し,教員はネットワークを介してPCから学生に指導を行うことで長期休暇中における児童生徒の運動不足や肥満を解消するための支援を行うシステムの構築についてお話をされました.特別支援学生は耳から来る音などに興味をもつため,そういった刺激をシステムに盛り込むと学生が飽きにくくなるというお話もされました.

 次に福井大学の庄瀬氏から「適応学習CMACおよびファジィニューラルネットワークによるオペレータの操作特性からのルール抽出」について発表がありました.適応学習CMACによって獲得されたオペレータの操作特性から,ファジィニューラルネットワークを用いてその知識をルール抽出することを試みました.ラジコンカーの操作のコツをシンプルに表現できたら初心者にも嬉しいというコメントを頂きました.

 続いて福井大学の加藤氏から「探索問題の多峰性評価に基づくハイブリッド群知能アルゴリズム」について発表がありました.探索問題の特性を探索空間の個体の位置の分布と適応度から評価し,その特性に適した群知能アルゴリズムによって探索を行うことで探索性能の向上を図る手法を提案しました.初期値がばらついていないとうまく結果が出ないのではないかという質問を頂きました.

 その後福井大学の松原氏から「自己組織化マップを用いた空間周波数に基づく表情認識システム」について発表がありました.顔器官の目や口の形状変化を認識可能な空間周波数と自己組織化マップを用いた表情認識手法を提案しました.顔認識ではSIFTやHOGといった特徴量がよく用いられているので使ってみてはどうかというコメントを頂きました.

 本セッションの最後は福井大学の吉田氏から「全天周視覚システムによる指さし位置の認識」について発表がありました.画像上のユーザの胴体と手先位置情報,指さされた位置までの方向と距離データから,機械学習の一手法を用いてユーザが指をさした位置までの距離を推定する手法の検証を行いました.手先の青色マーカーと同じ色が重なってもうまく認識できるのかという質問を頂きました.

秋口先生のご発表の様子
庄瀬氏の発表の様子
加藤氏の発表の様子長
松原氏の発表の様子
吉田氏の発表の様子

 合同シンポジウム全体としては35名の参加、22件の発表でしたが、終始活発な議論がなされており、同研究会の勢いがよく感じられるシンポジウムでした。今後ともこの勢いが継続、さらに加速されることを願っております。



プログラム

12月日(土)

受付 9:00〜9:50
開会式 9:50〜10:00

第1セッション(企画セッション:人間共生システム【1】)(10:00-11:00)
1. 〇越野 亮(石川高専)SNSを活用した学会シンポジウム運営の提案 (HSS-11-1)
2. 〇山下莉穂、越野 亮(石川高専)WindowsPhone用栄養管理アプリケーションの開発 (HSS-11-2)
3. 〇奥成貴大、越野 亮(石川高専)CityEngineとUnityによる仮想都市の開発 (HSS-11-3)
4. 〇柏 夏美、越野 亮、岡野修一(石川高専)かなざわ燈涼会におけるスマートフォンとWebの活用:事例紹介(HSS-11-4) 

休憩 5分

第2セッション(一般講演)(11:05-12:00)
北信越支部シンポジウム4件

休憩 60分

第3セッション(一般講演)(13:00-14:20)
北信越支部シンポジウム5件

休憩 5分

第4セッション(企画セッション:人間共生システム【2】)(14:25-15:50)
14. ○秋口俊輔(富山高専) 特別支援学生のための自立運動支援システムの構築 (HSS-11-5)
15. ○庄瀬貴大, 前田陽一郎, 高橋泰岳(福井大学)適応学習CMACおよびファジィニューラルネットワークによるオペレータの操作特性からのルール抽出 (HSS-11-6)
16. ○加藤達郎, 前田陽一郎, 高橋泰岳(福井大学)探索問題の多峰性評価に基づくハイブリッド群知能アルゴリズム(HSS-11-7)
17. ○松原大典、前田陽一郎 高橋泰岳(福井大学) 自己組織化マップを用いた空間周波数に基づく表情認識システム(HSS-11-8)
18. ○吉田享平、日比野文則、高橋泰岳、前田陽一郎(福井大学) 全天周視覚システムによる指さし位置の認識 (HSS-11-9)

休憩 15分

第5セッション(一般講演)(11:05-12:00)
北信越支部シンポジウム4件

表彰式・閉会式 17:10〜17:30

 




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