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前田陽一郎
(立命館大学)
片上大輔
(東京工芸大学)

「第3回HSSデザインコンテスト(HSS-DC)
&第18回HSS研究会 開催報告」

デザインコンテスト開催報告

報告者 小林一樹(信州大学)

■日時:2015年3月10日(火)〜11日(水)

■場所:富山県立大学,富山氷見温泉郷 うみあかり

CFP

 2015年3月10日(火),11日(水)に,富山県立大学において日本知能情報ファジィ学会人間共生システム研究部会が開催され,その中で第3回人間共生システムデザインコンテンストおよび第18回HSS研究会が行われました.当日は,この季節としては珍しく,暴風雪注意報が出る吹雪と低温のなか9つの大学や高専から30名の参加がありました.研究会副代表幹事である東京工芸大の片上先生の挨拶の後,早速ポスター発表がはじまりました(写真1,2).

ポスター発表会場では18件の研究発表があり,全体的に見やすくデザインにも凝ったポスターが多く,ロボットやデモ機を使って研究を説明したり,身振り手振りを交えて熱く語る参加者の姿が印象的でした(写真1,2).

写真1 ポスター発表の様子
写真2 ポスター発表の様子

 2時間10分間のポスター発表ののち,会場を移して特別講演が開始されました.最初の講演は富山県立大学の増田先生による講演で,主に自動車を題材とした複数のモジュールの統合に関する研究をご紹介頂きました.続いて,2件目の講演は私によるもので,参加者のみなさんにはあまり馴染みがなかったかと思いますが,情報技術を用いた農業支援に関する研究を紹介させて頂きました.最後の講演は,石川工業高等専門学校の越野先生によるもので,学生が開発したHackforplayやIchigoJamといったデバイスの紹介を交えてプログラミング教育に関するお話がありました(写真3,4).

写真3 特別講演の様子
写真4 特別講演の様子

 17時過ぎに特別講演が終わり,まだ降り止まない雪の中,バスで宿泊会場への移動となりました.19時半からは大会場での夕食となり,富山の名物に舌鼓を打ちながら参加者同士が交流する非常に楽しい時間を過ごしました.少し遅めの22時からナイトセッションとなり,その中でポスターセッションの表彰式が行われました.受賞者の方々はこのページの下部のリストの通りとなります.おめでとうございました.表彰式のあとは,参加者同士が楽しく交流する会となり,開発した装置を持ち込む光景もありました(写真5,6).

写真5 表彰式とナイトセッションでの一幕
写真6 表彰式とナイトセッションでの一幕

 今回の研究会が開催された富山は,北陸新幹線の開通(3月14日)を間近に控えており,都心とのアクセスが向上して今後の盛り上がりが期待されます.最後に,会場設営や宿泊施設の手配にご尽力頂いた富山県立大学の増田先生をはじめ,準備に携わった関係者の皆様に感謝致します.

 それから,胃腸炎のなか体に鞭を打って参加して頂いた中京大学の加納先生の一刻も早いご回復を祈念致します.ちなみに,加納先生が個人的に鞭を打たれるのを好んでいるかどうかについては定かではありません.

HSSデザインコンテスト 最優秀賞 賞状とトロフィーを授与

・荒井健次(富県大),黒澤進太郎(富県大),掛橋駿(富県大),本吉達郎(富県大),増田寛之(富県大),小柳健一(富県大),大島徹(富県大)
「初学者の自立的なプログラミング操作を目指したP-CUBEの改良」

HSSデザインコンテスト 優秀賞 賞状とトロフィーを授与

・倉谷典明(信州大),小林一樹(信州大),小松孝徳(明治大),山田誠二(国立情報学研究所)
「安全な歩きスマホを実現する衝突回避デバイス」

HSSデザインコンテスト クリエイティブ賞 賞状を授与

・山本晃平(石川高専),越野亮(石川高専)
「感圧導電性衣服を用いた感情認識」

HSSデザインコンテスト インパクト賞 賞状を授与

・遠藤和也(中京大),加納政芳(中京大)中村剛士(名工大)
「オノマトペを用いた書写技能伝達ロボット」

・大森翔(東京工芸大),片上大輔(東京工芸大)
「アロマロイド:においにより人間からの印象を向上させるロボットの開発」

HSSデザインコンテスト インタラクティブ賞 賞状を授与

・ジメネスフェリックス(名古屋大大学院),吉川大弘(名古屋大学大学院),古橋武(名古屋大学大学院),加納政芳(中京大)
「感情表出モデルを用いた教育支援ロボットとの共同学習がもたらす学習効果」


 以下に、人間共生システムデザインコンテストのポスターセッションのプログラムを掲載します。

プログラム

3月10日(火)

  • 12:30 受付開始
  • 12:00〜13:00 ポスター&インタラクティブセッション準備時間
  • 13:00〜13:10 開会の挨拶&趣旨説明 研究部会副代表幹事 片上 大輔
  • 13:10?15:20 ポスター&インタラクティブセッション


  • 13:10〜13:45 ポスター&インタラクティブセッションGroup1コアタイム 
       
    ・HSS−18−1 (G1−1)ジメネス フェリックス(名古屋大)「感情表出モデルを用いた教育支援ロボットとの共同学習がもたらす学習効果」
    ・HSS−18−2 (G1−2)奥村 雅敏(富県大)「超小型電気自動車の直進走行中における速度感覚のモデル化」
    ・HSS−18−3 (G1−3)札場 寛之(信州大)「植物定点観測画像を用いた形態情報抽出システムの開発」
    ・HSS−18−4 (G1−4)秋山 拓也(神奈川工科大)「ロボット掃除機WinkerとKinectを用いたジェスチャー認識による行動の制御」
    ・HSS−18−5 (G1−5)小林 優(東京工芸大)「擬人化エージェントを用いた議論を実現する人狼知能対戦システムの開発」
    ・HSS−18−6 (G1−6)山内 匠(東京工芸大)「Leap Motionの擬似空間入力への応用に関する調査研究」

  • 13:50〜13:55 休憩(5分)

    13:55〜14:35 ポスター&インタラクティブセッションGroup2コアタイム 

    ・HSS−18−7 (G2−1)古橋 道彦(名工大)「接触によって情報伝達をする聴導犬ロボットAcToR」
    ・HSS−18−8 (G2−2)横井 聡(富県大)「状況に応じて物体の片づけ先を推定するロボットシステムの開発」
    ・HSS−18−9 (G2−3)倉谷 典明(信州大)「安全な歩きスマホを実現する衝突回避デバイス」
    ・HSS−18−10(G2−4)金児 兼久(神奈川工科大)「親しみやすい電力情報提示のための感情表現機器オブジェクト」
    ・HSS−18−11(G2−5)宮田 歩(東京工芸大)「声の表現を変える擬人化エージェントの説明力が人間に与える影響の調査」
    ・HSS−18−12(G2−6)大森 翔(東京工芸大学)「アロマロイド:においにより人間からの印象を向上させるロボットの開発」

  • 14:35〜14:40 休憩(5分)

    14:40〜15:20 ポスター&インタラクティブセッションGroup3コアタイム  

    ・HSS−18−13(G3−1)榊原 洸太(福井大)「深度センサを用いた人間動作の観察から動作模倣を行う人型ロボットのためのパーティクルフィルタを用いた関節角度時系列推定」
    ・HSS−18−14(G3−2)遠藤 和也(中京大)「オノマトペを用いた書写技能伝達ロボット」
    ・HSS−18−15(G3−3)荒井 健次(富県大)「初学者の自立的なプログラミング操作を目指したP-CUBEの改良」
    ・HSS−18−16(G3−4)山本 晃平(石川高専)「感圧導電性衣服を用いた感情認識」
    ・HSS−18−17(G3−5)菅原 龍光(東京工芸大学大学院)「複数のディスコミュニケーションロボットが作り出す新しいコミュニケーション空間の構築」
    ・ HSS−18−18(G3−6)宮越 拓実(東京工芸大学)「震災時におけるTwitterのネガティブ情報による遠距離徒歩帰宅者を削減するための研究」


  • 15:20〜15:30 休憩
  • 15:30〜16:00 特別講演 富山県立大学 増田 寛之 先生 「ロボットのための統合システム」
  • 16:00〜16:30 特別講演 信州大学 小林 一樹 先生 「アグリガジェットを用いたフィールドモニタリング」
  • 16:30〜17:00 特別講演 石川工業高等専門学校 越野 亮 先生 「プログラミング教育について」

  • 17:00〜17:10 連絡事項 富山県立大学 増田 寛之
  • 17:15〜18:15 バスで旅館へ移動・チェックイン
  • 18:15〜19:00 委員会
  • 19:00〜   夕食
  • 21:00〜   懇親会・表彰式・ナイトセッション

3月9日(日)

  • 7:00〜8:30 朝食
  • 9:00〜12:00 人間共生システム討論1 討論者:幹事一同
  • 12:00〜13:00 昼食
  • 13:00〜15:00 人間共生システム討論2 討論者:幹事一同