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前田陽一郎
(立命館大学)
片上大輔
(東京工芸大学)

「第1回HSSデザインコンテスト2013開催報告」

デザインコンテスト開催報告

報告者 菅原龍光,小林優(東京工芸大学)

■日時:2013年3月23日(土)〜24日(日)

■場所:岐阜県大垣市ワークショップ24

CFP

 2013年2月23日(土)、24(日)に、岐阜県大垣市ワークショップ24において日本知能情報ファジィ学会人間共生システム研究部会が開催され、その中で第1回人間共生システムデザインコンテスト&第15回HSS研究会が行われました。今回は25名の参加者でしたが、5大学の教授、学生達が参加しました(写真1)。開会の挨拶は前田先生(福井大学、研究会代表幹事)がされ、特別講演として森田良文先生(名古屋工業大学)が「人とロボットの共生から生まれるリハビリテーション」としてお話をしてくださいました(写真2)。

写真1 会場の様子
写真2 特別講演: 森田先生

 第1回人間共生システムデザインコンテスト&第15回HSS研究会では17件のポスターセッションを行い、参加者同士が議論した和気藹々とした研究発表でした。本コンテストは、結果がまだない未完成な研究に関しても参加者に対し議論を促進するような内容であれば歓迎しており、また、学生のよい発表には各種賞を表彰するなど、学生にとって非常に有益な会議となっています。

 前半のポスターセッションでは、プライバシーに配慮しつつ、人の住まう空間に溶け込んだセンシングを実現するために、導電性織物デバイスを用いたみまもりシステムを提案した「導電性織物デバイスを用いたみまもりシステムの開発」(写真3)やP300 spellerにおいて,ひらがなの出現確率や文字間の遷移確率を事前確率により考慮する手法を提案し,簡易脳波計Emotiveを用いて日本語の入力のデモをした「Emotiveを用いた日本語P300 spellerによる文字入力システム」(写真4)があり、後半のポスターセッションでは、「ゆうたま」という自律で動作する「単体機能」と遠隔操作で動作する「ネットワーク機能」を有したロボットのデモ「ネットワークに対応した小型インタラクションロボットの開発」(写真5)、デジタルサイネージ中の擬人化エージェントが複数の人に対し会話形式で参与するという形で個対個から個対多への情報伝達の対象の拡大を可能とするためにF陣形という会話構造理解のための分析単位を利用した「F陣形に基づくインタラクティブデジタルサイネージ」(写真6)等非常に興味深い研究が多数発表されました。

写真3 デモ「導電性織物デバイスを用いたみまもりシステムの開発」
写真4 デモ「Emotiveを用いた日本語P300 spellerによる文字入力システム」
写真5 デモ「ネットワークに対応した小型インタラクションロボットの開発」
写真6 デモ「F陣形に基づくインタラクティブデジタルサイネージ」

 以下に、人間共生システムデザインコンテストのポスターセッションのプログラムを掲載しておきます。

 

プログラム

2月23日(土)

  • 13:00〜13:05 開会の挨拶 研究会代表幹事 前田陽一郎
  • 13:05〜13:10 趣旨説明  研究会代表副幹事 片上大輔
  • 13:10〜14:20 ポスター&インタラクティブセッション(9件)

・HSS-15-1(A-1) 寺西正弥(福井大)「オペレータの熟練操作のスキル学習とルール抽出手法」
・HSS-15-2(A-2) 李猛(福井大)「スマートタブレットを用いた簡易型HMD視点追跡教示シス
テム」  
・HSS-15-3(A-3) 北洞穂高(福井大)「Kinectによる身体動作認識に基づくインタラクティ
ブサウンド生成システム」
・HSS-15-4(A-4) 松前孝(中京大)「導電性織物デバイスを用いたみまもりシステムの開発」
・HSS-15-5(A-5) 前田光泰(名工大)「RSNP通信を用いたロボットジェスチャの遠隔制御」
・HSS-15-6(A-6) 佐溝恵里(名大)「Emotiveを用いた日本語P300 spellerによる文字入力
システム」
・HSS-15-7(A-7) 荒堀拓哉(工芸大)「情報提供アナウンサーエージェントにおける表出モデ
ル設計と印象評価」
・HSS-15-8(A-8) 中村智美(工芸大)「震災時路線ツイート利用分析」
・HSS-15-9(A-9) 氷見千恵子(工芸大)「エージェントの自己呈示によるユーザへの影響分析」

 休憩(20分)

  • 14:40〜15:50 ポスター&インタラクティブセッション2(8件)

・HSS-15-10(B-1) 山本悠策(中京大)「ネットワークに対応した小型インタラクションロボ
ットの開発」
・HSS-15-11(B-2) 小林優(工芸大)「F陣形に基づくインタラクティブデジタルサイネージ」
・HSS-15-12(B-3) 菅原龍光(工芸大)「ディスコミュニケーションロボットの提案」
・HSS-15-13(B-4) 川上雄輝(工芸大)「タッチパネルと異文化体験ゲームを用いた感情抽出」
・HSS-15-14(B-5) 蟹井瞳(名工大)「オノマトペによるロボット動作リズム編集システム」
・HSS-15-15(B-6) 市岡由希恵(福井大)「コミュニケーションロボットにおける『かわいい』
印象の感性評価実験」
・HSS-15-16(B-7) 竹内昇平(福井大)「コミュニケーションロボットによるヒューマン・ロ
ボット・インタラクション」
・HSS-15-17(B-8) 栗田京輔(福井大)「熟練者の操作スキル獲得における習熟プロセスの解
析」

 休憩(20分)

  • 16:10〜17:10 特別講演 座長 中村剛士

・特別講師 森田良文 教授(名古屋工業大学)
講演タイトル:「人とロボットの共生から生まれるリハビリテーション」
概要:脳卒中片麻痺患者などの身体機能や身体能力の回復のための訓練ニーズは高く,
適切なリハビリテーションや訓練メニューの設計に対する支援機器が必要不可欠
である.そこで,筆者らは研究会や勉強会を通して,人と人の絆を大切にしなが
ら種々のリハビリ支援機器を開発している.今回は,脳卒中片麻痺患者の上肢運
動機能訓練のための支援ロボットを紹介する.

  • 17:10〜17:20 連絡事項 中村剛士
  • 17:30〜18:00 委員会
  • 19:00〜21:00 懇親会&表彰式 吉川大弘,片上大輔