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前田陽一郎
(立命館大学)
片上大輔
(東京工芸大学)

「第24回HSS研究会 開催報告」

HSS研究会開催報告

報告者 中村剛士(名古屋工業大学)

■日時:2018年3月7日(月)〜8日(火)

■場所:福井県丹生郡越前町 宇野民宿

 第24回HSS研究会が、3 月 7 日(水)〜8 日(木) に福井県丹生郡越前町の宇野民宿にて開催されました。越前町に所縁の深い増田先生に手配いただき、民宿を貸し切っての研究会です。越前町といえば、あの黄色いタグのついた高級ブランドの越前蟹ということで、夕食に期待に胸が高まりつつ、研究会の開始です。

写真1 研究会会場の宇野民宿
写真2 研究会での議論の様子

発表は全部8件、今回はすべて先生方の発表ということで、各内容が濃ゆい。質疑が尽きない。本来なら、お一人当たり3時間くらい議論の時間を貰いたいくらいです。しかし、そこは座長の厳密な時間管理の元、ばっさばっさと打ち切られ、なんとか予定を少し超過してのセッション終了となりました。皆様の発表は本当に興味深かったのですが、オオトリを務められた井上先生のご発表が、とくに学術的にも社会的にもインパクトが強いものでした。内容はここでは書けませんが、同席された今年度FSS実行委員長の吉川先生の推薦で、FSSのビアセッションでのご講演が内定したとかしないとか。今回の研究会では時間制限の関係で詳細までお聞きできなかったので、FSSで議論を深めたいところです。

写真3 夕食の蟹と船盛
写真4 蟹漁に挑む研究者たち

 セッションが終了し、いよいよ夕食です。夕食会場に赴くと、テーブル中央には大きな舟が二隻。そう、ここはまさに越前海岸の海。二隻の舟の周りには大量の蟹の群れ。我々は今宵、研究者から越前蟹の漁師に転身です。すごい。これ一体いくらですか?民宿宇野さん、絶対赤字ですよね。参加費とは別料金じゃないですよね?茹で蟹、焼き蟹、蟹刺し、蟹鍋…って蟹だけでどれだけあるんですか。越前海岸の蟹、絶滅しますよ。

 研究会での議論同様、皆で果敢に蟹漁に勤しむも、不慣れな蟹漁に一人また一人と越前海岸に打ち付けられて脱落者続出。最後まで勇敢に蟹と戦った吉川先生でさえも、蟹鍋の島に到達できないまま、中央の舟は座礁し、夕食という名の蟹漁は終了。手つかずの鍋の中の蟹と船盛の魚たちが共に調理場という海に還っていくのを遠くに見ながら、皆で涙を飲みました。幸せすぎる。

 いつも研究会開催の設定・案内等していただいている前田先生、片上先生、今回の会場をすべて手配いただいた増田先生、車で会場まで送迎いただいた井上先生、高橋先生、名古屋から不慣れな福井までご同行いただいた吉川先生、加納先生、充実した時間をありがとうございました。 また是非是非、越前町で研究会を開催しましょう。

 以下に、人間共生システムデザインコンテストのポスターセッションのプログラムを掲載します。

プログラム

3月7日(月)

13:00 福井駅西口ロータリー集合(昼食後13:00集合)から車で移動

●14:00〜14:10 開会の挨拶 研究部会代表幹事 前田陽一郎

●14:10〜15:30 第1セッション(研究発表)(4件)座長 吉川大弘
・HSS-24-1 前田陽一郎「人と人工知能とのインタラクション」
・HSS-24-2 高橋泰岳「認知症患者の自律を促すHRIについて」
・HSS-24-3 増田寛之「人と共存するためのロボットの開発事例紹介」
・HSS-24-4 加納政芳「中京大学人間共生ロボティクス研究室について」
休憩(10分)
●15:40〜17:00 第2セッション(研究発表)(4件)座長 加納政芳
・HSS-24-5 片上大輔「人間と共に生きるシステム〜言語と仕草で雰囲気を作る〜」
・HSS-24-6 中村剛士「直観的なHRI:オノマトペと接触コミュニケーション」
・HSS-24-7 吉川大弘「P300spellerの入力効率化と認知症早期発見への応用」
・HSS-24-8 井上博行「ファジィを使って都道府県を評価してみました」

●17:00〜18:00 入浴
●18:00〜20:00 夕食
●20:00〜22:00 懇親会

3月7日(月)

●8:00〜9:30 朝食

●10:00〜11:50 第3セッション(討論会) 座長 井上博行
幹事全員によるパネルディスカッション(自由討論)
「HSS研究部会の今後の方向性とこれからの課題について」

●11:50〜12:00 閉会の挨拶 研究部会副代表幹事 片上大輔
●12:00〜13:00 昼食(各自自由)