第34回関東支部ワークショップ及び第18回北信越支部シンポジウム (第6回HSS研究会)
参加報告
報告者:一井亮介 (福井大学・4年生)
日時:2009年10月10日(土)〜10月11日(日)
会場:日本大学八海山セミナーハウス(新潟県)
10月10日(土)〜10月11日(日)の2日間に渡って、日本大学八海山セミナーハウスにて日本知能情報ファジィ学会合同ファジィワークショップとして、第34 回関東支部ワークショップ & 第18 回北信越支部シンポジウムと共催で
第6回人間共生システム研究会が開催されました。全体の発表は20件あり、
人間共生システムのセッションは2日目の午前に行われ、5つの発表がありました。
会場の周辺にはスキー場やロープウェイなどもあり大変景色が美しい場所でした。
電気通信大学の名倉氏は「「続ける」ことを支援するシステム」の発表をされました。
テーマ名を聞いただけでどのようなことを行うシステムだろうととても興味が湧きました。
ダイエットや早起きなどを毎日続けていくことはなかなか難しいですが、それらを挫折することなく続けていくために、同じ目標を持ったユーザ同士でデータを公開し、
順位付けすることによりユーザのモチベーションを維持させるというシステムは、目標を確実に達成するために活用できるのではないかと感じました。
電気通信大学の永田氏は「PDAのトップ画面共有による相互見守りシステム」の発表をされました。
高齢者だけの世帯や共働きの家庭の増加により、子供や高齢者が孤独を感じている昨今、このような相互に情報の
やり取りを行うコミュニケーションが可能なシステムの開発が重要になっていくと感じました。
福井大学の滝氏は「インタラクティブ情動コミュニケーションにおけるロボットの情動行動が与える心理的影響」
の発表をされました。
ロボットと接する機会が増え、双方向コミュニケーションが求められている中、ロボットが人間の情動を推定して
自身の情動を生成し表現することを試みた実験はとても興味深く、実験段階ではありますが将来は人間とロボットが
コミュニケーションを取れる時代が来るのではないかと思いました。
福井大学の魚住氏は「前十字靭帯再建術後の膝MDCT画像中におけるEndButtonの移動に関する研究」の発表をされました。
再建靭帯を固定するEndButtonのズレをMDCT画像により求めるというもので、
画像処理によって人体内部の情報が得られることに、いかに工学と医学が密接に関連していることを実感させられました。
福井大学の川口氏は「STEM応力解析のためのMDCT画像による3次元大腿骨モデル抽出」の発表をされました。
患者自身の骨モデルから体に合った人工股関節を作り出すことによって患者の負担を減らせ、リハビリ期間も短縮できることが可能だと思いました。
夕食はバイキング形式で料理の種類が多くとてもおいしかったです。また夕食後は懇親会があり、意見交換や懇親を深めることができ有意義な場となりました。
私自身4年生であり初めてシンポジウムに参加させていただき、大変興味深い研究発表を聞くことできて勉強になりました。
以上で報告とさせていただきます。
プログラム
10月11日(土)
人間共生システム研究会企画セッション[1] (8:30〜9:05) 司会:前田陽一郎 (福井大学)
N1-1(HSS-6-1)
「続ける」ことを支援するシステム
○名倉裕介 橋山智訓 江崎朋人 市野順子 田野俊一 (電気通信大学)
N1-2(HSS-6-2)
PDAのトップ画面共有による相互見守りシステム
○永田淳 橋山智訓 江崎朋人 市野順子 田野俊一 (電気通信大学)
人間共生システム研究会企画セッション[2] (9:15〜10:05) 司会:橋山智訓 (電気通信大学)
N2-1(HSS-6-3)
インタラクティブ情動コミュニケーションにおけるロボットの情動行動が与える心理的影響
○滝僚平 前田陽一郎 (福井大学)
N2-2(HSS-6-4)
前十字靭帯再建術後の膝MDCT画像中におけるEndButtonの移動に関する研究
○魚住洋佑 長宗高樹 (福井大学) 荒木大輔 西本浩司 星野祐一 久保誠司 黒田良祐 黒坂昌弘 (神戸大学)
N2-3(HSS-6-5)
STEM応力解析のためのMDCT画像による3次元大腿骨モデル抽出
○川口昌吾 長宗高樹 小久保安朗 馬場久敏 (福井大学)
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